情報革命バブルの崩壊
インターネットの普及や、それらを背景にした様々なビジネスの陰の部分を洗い出し、それらを「バブル」として、米国の金融危機と同様に破綻をむかえつつあるという。
そしてネット上では当たり前となった無料サービスの数々は、不当に安いインフラと、成長し続けるという未来を担保とすることで存在できた。しかし、金融危機に加え、インターネットのインフラにも負担のかかるコンテンツの普及や、維持・整備に必要なコストと利益配分の構造ができあがっておらず、行き詰まりが見えつつあるとか。
ソフトバンクモバイルの現実や、Yahoo!BBから始まった超低額ネットインフラの影の部分などから、表からは見えにくいネットの影の部分を、切込隊長のシニカルな表現で垣間見られる。ネットビジネスに関わる人なら、自分がたっている場所の地盤がどうなっているかを手早く知るのに適した良著。
- 作者: 山本一郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/20
- メディア: 新書
- 購入: 8人 クリック: 120回
- この商品を含むブログ (67件) を見る