iPhoneショック ケータイビジネスまで変える驚異のアップル流ものづくり
Appleが他の会社と違うのは、数年先の目標を、会社の規模だけでなく作りたいものまで「グランドデザイン」として持っていること。iPhoneも2000年前後に発表されたMacを「デジタルハブ」としたデジタルライフスタイルツールの1 つとして、すでに考えられていたと言うから驚きだ。
最近、個人でも早いうちから具体的な目標を持って生きている人が成功を収めると言われているが、Appleはまさにその企業版といった印象を受けた。もっともスティーブジョブズというカリスマがいるからこそかもしれないが。そんな彼のこんなエピソードにも、並の人間ではないと改めて感じた。
初代Macの開発中、彼は起動に30秒近くかかるのを見て「3日かけて1秒しか短縮できなくても、起動時間短縮の努力をする価値はある。100万人がMacを使ったら、それだけでも1年に3億6000万秒節約できる。これは約50人分の人生の長さに匹敵する秒数だ」と語り、起動時間の短縮の重要性を写真に理解させた。
いやはや、こんな人が上にいる会社にいたら、どんなことでもがんばっちゃうね。
- 作者: 林信行
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