レバレッジ人脈術

この本で作者は、会った人への「コントリビューション(貢献)」を真っ先に考えることこそ、人脈構築の基本としている。言い換えると、常に「おもてなし」を意識せよいうべきか。これまで読んだビジネス書では、おもてなしについて、相手の考えや行動を先読みして、それをサポートしてあげることで喜んでもらい、結果的に会社や自分の利益に結びつくとしていた。その公式が人脈においても成り立つといえそう。


逆に「人脈は自分のために利用するもの」という考えが先にあると、いい人脈を構築することができない。作者は人脈作りのタブーとして「相手の都合を考えないアプローチやコンタクトをする」「自分の話しかしない」「お願いばかりする」などを挙げている。


きっと「人脈術」という言葉がひっかかってこの本を手に取った人の多くは、内心それを利己的に考えていたのではないだろうか。私もまさにそうで、この本を読む直前にもそんな「お願い」のメールを出したばかりで、あわててお詫びした。


「人脈」という言葉が、自分の課題と結びつくような人には間違いなくオススメできると思う。

レバレッジ人脈術

レバレッジ人脈術