何故あの会社はメディアで紹介されるのか?―PR最強集団のTOPが教える55の法則

広告ではなく、ニュースや特集などとしてTVや新聞などメディアにとりあげてもらい、発信したい情報を効果的に広めるためのノウハウ集。筆者がそれを本業とするPR会社の代表なだけに、それぞれを自らが関わったものを含めた事例を交えて紹介しているので、具体的でわかりやすい。


キモとなるのは次の2点に絞られる。
・メディアが常に欲している情報の形を理解する
・自社が発信する情報をそれに近づける


つまり、相手を理解し先回りして喜ばすこと。それが結果的に自社の利益にも結びつくようにすること。ビジネスや日々のコミニュケーションなどと基本は何も変わらない。では、メディアが欲している情報の形とは何かというと、簡単。彼らが発信し続けているニュースや特集そのものだ。


だからこの本に書かれていることは大して難しくない。著者自身「実は、PRってたいしたことじゃないんじゃないか」と言い切っている。お客様は様々なタイプがいるが、メディアは皆たいてい同じようなことを考えているからだ。


むしろ難しいのは、ここに書いてあることをいかにして会社に理解してもらい、実践することだと思う。特に「PRで何とかできないか」というところほど、不思議なくらい相手が欲しているものを見えなくなりがちだから。