ニンテンドーDSが売れる理由―ゲームニクスでインターフェースが変わる
「説明書を読まない子供を夢中にさせる」、そんなゲーム造りのノウハウを「ゲームニクス」として体系化してまとめた本。普段何気なくプレイしているゲームがいかに考えられて造られているかがよくわかる。
特に人気ゲームは、壮大なストーリーやきれいなグラフィックだけじゃなく、プレーヤーを自然に引き込み、考えさせ、緊張させ、喜ばせるためのパーツがいくつも積み重なってできているんだな、と。ダテに製作に時間かけているわけじゃないんだな、と。さらに対象ユーザーを広げようとすると、これらは一層重要になってくる。
そこには相手(プレーヤー)の心を読み、先回りして準備をする、「おもてなし」の精神がある。これはゲームに限らずあらゆる仕事や人間関係において必要とされるもの。そういった面でクリエイターに限らず参考になるところは多い。
全般的には「ニンテンドーDSが売れる理由」というより、ファミコン初期の作品(スーパーマリオ、ドラクエ、ゼビウスなど)が、いかにすごかったかの方が印象に残った。あと、構成がマニュアルチックで、こうした内容の割にこの本自体はちょっと読みにくい気がした。
ニンテンドーDSが売れる理由ゲームニクスでインターフェースが変わる
- 作者: サイトウアキヒロ,小野憲史
- 出版社/メーカー: 秀和システム
- 発売日: 2007/07/24
- メディア: 単行本
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