ニンテンドーDSが売れる理由―ゲームニクスでインターフェースが変わる


「説明書を読まない子供を夢中にさせる」、そんなゲーム造りのノウハウを「ゲームニクス」として体系化してまとめた本。普段何気なくプレイしているゲームがいかに考えられて造られているかがよくわかる。


特に人気ゲームは、壮大なストーリーやきれいなグラフィックだけじゃなく、プレーヤーを自然に引き込み、考えさせ、緊張させ、喜ばせるためのパーツがいくつも積み重なってできているんだな、と。ダテに製作に時間かけているわけじゃないんだな、と。さらに対象ユーザーを広げようとすると、これらは一層重要になってくる。


そこには相手(プレーヤー)の心を読み、先回りして準備をする、「おもてなし」の精神がある。これはゲームに限らずあらゆる仕事や人間関係において必要とされるもの。そういった面でクリエイターに限らず参考になるところは多い。


全般的には「ニンテンドーDSが売れる理由」というより、ファミコン初期の作品(スーパーマリオドラクエゼビウスなど)が、いかにすごかったかの方が印象に残った。あと、構成がマニュアルチックで、こうした内容の割にこの本自体はちょっと読みにくい気がした。


ニンテンドーDSが売れる理由ゲームニクスでインターフェースが変わる

ニンテンドーDSが売れる理由ゲームニクスでインターフェースが変わる