コミュニティスペースはSNSより掲示板の方が成功する確率が高いかも
SNSユーザーは、日本では若者中心であるのに対し、アメリカでは中高年ユーザーもそれなりの割合を占めていて、年齢別構成比に差があるとか。
米国のSNSは若者だけではなくて大人も集う社交場になってきたのに対して,日本のSNSはケータイ片手の若者で賑わう場になっていきそうだ。
中略
comScoreのデータによると,月間ユニークビジター数を年齢別で見ると,MySpaceに訪れるユーザーの過半数が35歳以上の大人である。学生が中心と言われているFacebookでも,ユニークビジターの41%が35歳以上の大人である。米国のSNSでは,中高年でも肩身の狭い思いをしなくて済みそう。
一方,日本のSNSは違う。数日前に発表のあった四半期決算によると,mixiもモバゲータウンも,相変わらず10代から20代が中核で,35歳以上の会員は10%?15%以下である。
んじゃ、オトナはどこにいるのか。ちょっと極端なとこだけど、2ちゃんねらーの大半は30〜50才代と聞いたことがあるし、スラッシュドットなども年齢層がかなり高め。価格.comも35才以上のアイコンが多いし、おじいちゃんアイコンもかなり見かける。ネットど素人のうちの親は大学の同窓生が集まる掲示板をよく見ている。
つまり、日本でも年齢層が高いネットユーザーはコミュニケーションしている。ただ、それがSNSという形になっていないだけ。おそらく「SNS=mixi・モバゲータウン」という図式が定着してしまっているからだろう。代わりにこうしたユーザーに「掲示板」は根強い人気がある。
コミュニティスペースを提供しようとする際、高機能・先進的だからって何でもSNSにする必要はなく、ネタやユーザーに応じて枯れた技術でも十分に通用すると思った。
ってか、mixiとモバゲータウンという存在があまりにも大きすぎて、対象もテーマも違うほかのSNSにも影響を及ぼしているんじゃないかと。
ともかくコミュニティを作りたいなら、先進的とか流行とかじゃなくて、ユーザーの立場に立って、いかに利用しやすく、使ってみたくなる雰囲気作りが重要ってことですな。当たり前のオチになってしまったけど。