「受け身で利用できる」ケータイってそんなにいいすかね?


ITmedia岡田さんより2つ上の正真正銘ナナロク世代なおいらですが、それはともかく、彼女の最近のケータイについての感想で思ったこと。

 これまで記者にとってケータイは“アクティブな”ツールだった。PCネットもそうなのだが、受け身でだらだら見る物ではなく、何か目的があって自分から情報を取るため、または発信するために利用するもの、という感覚があった。

 だがW51CAは、受け身で利用できる。なんとなくペンギンを眺め、なんとなくニュースを見て、天気予報を見る。飽きたらワンセグを付けてダラ見し、ゲームをする。W51CAはPCよりもテレビに近いように感じた。新鮮な感覚だ。

↑皮肉なのか本当にポジティブにそう思っているのかわからないけど、個人的にこれってちょっと危険だなぁと思った。


とあるラジオ番組で聞いたんだけど、ケータイ世代な人たちは物心がついた頃からにものすごい量の情報を受け続けていて、それらに対して思うことはたくさんあるんだけど、その思いを表現する方法を知らないそうだ。つまり情報をダウンロードはするけど、アップロードできる人はごく少数。


例えばYouTubeを利用する人の年代を調べてみると、視聴する人はネットユーザーとほぼ同じなんだけど、アップロードする人は35〜50才に集中するそうだ(違法コンテンツかどうかは別にして)。いろいろなブログを読んでみても、書き手の年齢はだいたい30代以上と思われるものが多い。逆にケータイ世代な若い人たちって、ネットを「視聴する」ツールの使い方は知っていても、情報を発信するツールは知らない(関心を持たない)とか。


これらって、彼らをとりまくWebやケータイのサービスがどんどんテレビに近くなっていて、パッシブ(受動的)であっても情報がどんどん入ってくることに要因があるからだと思う。


これでいいって人もいるかもしれないけど、結局これってネットをやっていてもテレビの前でボーッとしているのと同じ。後には何も残らずただ時間を無駄に過ごしただけと同じになってしまうんじゃないかなと。そうやって過ごす時間を積み重ねていく人の行く末って…。


これをいい悪いで判断することはできないかもしれないけど「ネットをテレビ化」していく動きには個人的には賛成することはできないし、黙ってても情報がどんどん落ちてくるケータイってイマイチ積極的に使う気になれないです。


「ケータイネットってすごい」といまさら気づきました
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0707/02/news072.html