IdeaPadレビュー(3)やっぱり「ThinkPad mini」がほしい!

そろそろIdeaPadのモニター期限が切れてしまうので、もうひとエントリーを。

どうしても気になるのが液晶サイズ。1,024×576ドットという特殊なサイズで、一般的なネットブックの解像度である1,024×600ドットより縦に24ドット少ない。

IdeaPad S10e & S101

この24はどれくらいなのかを、手持ちのS100と比べてみると、Webページの標準的な文字の大きさで、だいたい1行ほどにあたる。もしくはブラウザのツールバー1つ分に相当する。(正確には、ツールバーの方がもう少し大きそう)。ブラウザでよく使うページを見たが、S100以上に窮屈に感じてしまう。

Lenovo Ideapad S10e Screen
ASUS EeePC S101 Screen

また、アプリの方もこの解像度に最適化されておらず、ノートンなどのセットアップ画面が収まりきれなかったりするようだ。画面の縦横比を16:9にすることで映画などのコンテンツを黒縁なしで見ることができるとも言われているが、DVD再生ソフトすら用意されておらず、そういった用途を想定しているとも思えない。(ちなみにS101にはWinDVDがプリインストールされていて、うちではデスクトップPCにあるテレビ番組を録画したmpeg2ファイルを見るのに便利)

ハードウェア的な制限があったのかもしれないが、解像度を小さくすることにメリットがあるとは思えないので、フルスペックを目指すなら、ここも妥協しないでほしいところ。IdeaPadを買おうとする人の多くは動画を黒縁なしで見るよりブラウザやテキスト打ちの使い勝手がいい方が喜ぶと思うので。

これとは別に気に入っているところもあって、たとえばドライバーのアップデート情報入手やインストールが簡単にできる「ThinkVantage System Update」が入っていたのは好印象。ただ、これも一部画面に収まりきらないというオチつきだけど。

また、買った人のレポートを見ると、サポートが非常によかったという話もある。そういえばブロガーミーティングでもサポートの充実を特徴に挙げていた。

いつの間にか約5,000円値下げされてしまい、売れ行きが予想を下回っているのかもしれない。もしそうだとしたら、個人的には前にも書いたとおりThinkPadの路線から外れて、他のネットブックと違いがわかりずらいものになってしまったからだと思う。サポートも店頭で見て決める人にはその違いが伝わりづらい。

例えば「ThinkPad mini」という形で売られていれば、ThinkPadファンはもちろん、会社などで何気なく見たことのある人も「だったらサポートも他のよりかはいいかも」と思うかもしれない。

そんなわけで、後継機種はぜひThinkPadチックに生まれ変わることを期待しながら、返そうかと。