頭のいい人が儲からない理由

この本の中で繰り返し述べられているのが、
「ビジネスを進めるには、まず明確な目的を設定すること。
次にそれを達成するための仮説を考えられるだけ挙げること。
それらを徹底的に比較検証し、そこから最も優れた一つを選んで戦略とするべき」
ということ。


そして、その過程において「常識や既成概念、思いこみを排除すること」が重要だとしている。筆者が最も伝えたいことはそれで間違いないハズ。


タイトルの「頭のいい人」というのは、中に出てくる「考える≒調べる」と思いこんでいる人、そして常識にとらわれやすい人を指していると思う。


客観的なデータなどはほとんど盛り込まず、筆者の経験と考えを目の前でしゃべっているような書き方のため、思いが伝わりやすい反面、所々矛盾を感じるところも。アクがやや強いので、好き嫌いがはっきりしそう。


個人的には、筆者が経営していたサムシンググッドでのソフトウェア販売やウェブマネーのエピソードも面白かった。ただし、知る限りにおいてこの人がやってきたビジネスが本当に儲かったのかどうかは、やや疑問に思う。

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ)

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ)