スピリチュアルにハマる人、ハマらない人


身近で「エハラー」を何人か見かけるので手に取った本。「なんでスピリチュアルなんて胡散臭いものにハマるのやら…」と思っていたが、読んでみて自分もハマる要素を少なからずもっている様子。。。


要はハマる人は、基本的に自分のお金や幸せを追い求め、人のためより自分のために考え行動する自己中心主義な人。江原氏をはじめとした今どきのスピリチュアリストはそれを「悪くない」正当化してくれて、どのように生きていけばいいかをわかりやすく指し示してくれるから、聞いているだけで心地よくてハマる…というのがだいたいの筆者の考え。


背景には「嘘でもいいから気持ちよくなればいい」「ビシッと正確なものより、ユルくていいかげんでいいからわかやすいもの」が受け入れられる(求められている)流れがあり、小泉首相脳トレの人気もそれらが影響しているとか。


内容は難しい(興味ない)ところもあったが、スピリチュアルブームの裏にあるここ10年程の人々の考え方の変わり方を2時間以内で読め、なにより「江原啓之って何者!?」という疑問の簡単な答えが得られたので、まぁ満足。

スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書)

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