UT STORE HARAJUKUに行ってきた!

大人のミスドから歩くこと10分、次に来たのがユニクロが4月にオープンしたTシャツ専門店「UT STORE HARAJUKU」。500種類のTシャツが1500円で買えるのもそうだけど、やっぱりユニークなのがTシャツがペットボトルに入ってコンビニの飲料コーナーのように並んでいること。


見本のTシャツについているタグにIDがふってあって、そのIDが表示されているところにあるペットボトルに同じ柄のTシャツが入っている仕組み。これらをデザインしたのが、ご存じアートディレクターの佐藤可士和氏。


確かにこのシステム、斬新で面白い。しばらく店に来る人を観察していると、最初はとまどっている人もいたけど、すぐにどうすればいいかわかっている様子だった。土地柄ケータイなどでネットショッピングを経験している人が多いからなのかわからないけど、さすが飲み込みが早い。


ただ、リアル店舗で見本と買うものの距離が離れていて、もうワンステップ必要となるのは、直感的じゃないというか、普通の棚置きに比べてやはり面倒な気がする。今のうちは物珍しさや半分ペットボトル目的で買う人も多いかもしれないけど、結局は飽きが来て長続きしないんじゃないかなと思った。


個々のボトルから中身がわかりにくいので、自分が手に取っているものが本当に目的の商品なのかがわかりづらいし、ある客が手に取った後、別のところに戻してしまうと、見分けがさらに難しくなる。店内にはタッチパネル式の検索端末もあり、触るのは楽しいけどリアル店舗に来て端末で調べるのも、やや違和感がある(目的が絞られてたり、文字で検索できる本とは性質が異なる)。


個人的にはこのシステム、この夏までで、Tシャツのシーズンが過ぎたら終わりじゃないかなと思うんだけど、どうなることやら。(きっとコンビニの次は自動販売機が出てくるに違いない!)


なお「Tシャツの専門店」というコンセプトは三田紀房氏の「マネーの拳」と通ずるものがあるとか。同氏作の「ドラゴン桜」「銀のアンカー」はとても気に入っているので、これも読んでおかなくては!

ユニクロがTシャツのコンビニを原宿にオープン:Garbagenews.com

「マネーの拳」では「街角のタバコ屋のように多所に配置し、どんなTシャツでもここでなら手に入る」という「Tシャツだけの王道専門店」としてT-BOX を位置づけさせることに成功し、躍進を続けているという設定になっている。果たして「UT STORE HARAJUKU.」が同じように飛躍することは可能なのか、注目したいところだ。

UT
ユニクロ新ブランド「UT」始動へ−原宿にTシャツ専門旗艦店